東大生が作る理論上美味しい天才ビール
ビール生産者の西口とビールに必要な素材を求めて東京へ行きました。
SCAJ2023というコーヒーのイベントです。
私達はコーヒー豆を使った黒ビールも作りたいと思っています。
会場内では出店されているコーヒーを飲めたり、生産者と話せたり、イベントを楽しめたりできます。
規模は大きくアジア最大級で海外からも出店しにきています。
イベント会場は広く1日中歩き回り疲れましたが、生産者の話を聞けたり、目当ての素材の仕入先も決まり、充実しました。
ゲイシャというコーヒーのソフトクリームを食べ忘れたのが心残りではありますが、、
会場を去り、クラフトビールの聖地と言われているバーを求めて新宿方面へ向かいました。
東京は広いですね。
大阪だと栄えている範囲の移動はかかっても30分圏内ですが、東京は倍の1時間くらいかかる印象です。
睡眠不足と疲労で瀕死状態でしたがバーに辿り着きました。
バーでは4人でビールを楽しみました。
ITの仕事をもらっている会社の同僚と、その友人、ビール生産者の西口と、私の4人です。
同僚の友人がクラフトビールに興味をもったのがきっかけでこの飲みの会は決まりました。
この2人は東京住みで、自分たちは大阪住みなので、軽く飲んで話して終わりだと思っていましたが、まさかのコラボが決定しました。
同僚の友人は現役東大生でしかも上位1%の天才!
プログラミングの世界でも普通の人から天才ハッカーまで幅広くいますが、日本一の大学でもそれは同じで頭の良さは青天井だそうです。
天才は行き場を失い日本には東大しか選択肢が無いと言ったところでしょうか。
東大生が作る理論上美味しいビール
乞うご期待!
と、こんな薄っぺらい内容を記事にはしません。
へーそうなんだでは終わらせません。
せっかく時間を使ってこの記事を読んでくださっているんですから、深掘りして皆様の仕事や人生に役立ててほしいです。
ここからは赤裸々に裏側を語ります。
まず、私は普通のクラフトビールは売れないと思っています。
これは私がクラフトビールを今まで飲まなかったというところから来ています。
飲んだとしても目立つパッケージや珍しいものにしか手を出しません。
そして、それをもう一度手に取ることもありません。
ですので、私は営業をしたとしても、クラフトビールを作ったので置いてくださいと酒屋さんには言いづらいです。
なぜなら、相手に置くメリットが無いからです。
仮に優しさで置いてくれたとしてもそのビールはあまり手に取られないでしょう。
では、どうすればいいか?
それは目立つビールを作るしかない、そう私は考えています。
普段ビールを飲まない私でも飲んでみたくなるようなビールを発明するしかないのです。
例えば、天才ビールのような目立つビールを出してバズったとします。
その後は自然と普通のビールも売れるようになります。
なぜなら営業がしやすくなるからです。
私「あの天才ビールを出したビール会社なんですけど、実はレギュラー商品も作ってまして、これはこういうこだわりがあって……」
酒屋さん「へぇ、いいね、置きましょう」
そして酒屋さんに並んだ後
お客さん「なにかオススメあります?」
酒屋さん「これ最近入ったんだけど、あの天才ビールを作ったビール会社が出したレギュラー商品なんですよ、レギュラー商品も美味しいですよ」
お客さん「えぇ、気になる飲んでみたい、それにします」
てな具合です。
元々魅力が無かったレギュラー商品も、天才ビールのおかげで魅力的に見えますよね?
お客さんが欲しくなるもの=酒屋さんが欲しくなるものとなります。
ですので私は東大生と飲みに行くことが決まった瞬間から天才ビールを出したいなと思っていました。
しかし、2人は東京住み、自分達は大阪住み。
ビール工場も大阪。
物理的な距離から不可能だなと思っていました。
ここでだがしかーし!
ビール開発のため、ノリよく大阪に留学してくれることになりました。
どうやって東大生を口説いたか?
まずは東大生の情報
・現役東大生で細胞の研究をしている
・クラフトビールに数年前にハマり、興味がものすごくあった
・友人に「クラフトビールをこれから始めるところない?」と聞くぐらい
・西口と語れるほどのビール愛を持っている
・将来的にはクラフトビール工場を作ってみたいという気持ちもあった
・行動力があってノリも良い(私の主観)
私がどうやって口説いたか、ここではあえて営業という言葉を使わせてください。
私の営業実績にしたいので!笑
人間誰しも新しいことに挑戦する時は、不安とわくわくの2つがあります。
簡単です。
不安を潰して、わくわくを増大させてあげればいいのです。
私「東大でそれだけ成績が良いとどの企業も欲しがる人材だと思います。もし私が企業の社長だったら簡単に採用すると思います。でも勉強だけしかできなくて性格のどこかに問題がありそうだという不安も少しは残ります。でもビールを作ったら振り幅が面白い。こいつは勉強もできて、ビールも作れるのかと。勉強を根暗だとするとビールは根明。この振り幅があれば企業側も気持ちよく即採用できる。さらには残りの大学生活もより輝く。大学校内を歩いているだけでも、あいつ優秀な上にビールも作ってるらしいぞと。すげーやつだなと。面白いし友達になってみたいなと。人間的魅力も爆発するぞと」
思い返すと私の営業は熱くて気持ち悪いですね。
自分が現役東大生でビールを作れるという立場に本気で入り込んでしまっていました。
そしてその状況に興奮して熱く語ってしまいました。
話をまとめるとこんな感じで、もしビールを作ったらどうなるかというわくわくを語りました。
実際は相手の反応も見ながら話していたのでずっと私が嫌な感じで話していたわけではないです(と思いたいです)。
東大生も乗せられてるーって嬉しそうにしていました(そう見えました)。
次は不安の解消ですね。
わくわくの提供だけではダメです。
美味しい話の裏には罠があるかもしれません。
相手に疑いがある状況では信頼もクソもありません。
かぎかっこにすると私がうるさいやつに見えるので不安の解消は箇条書きにします。
・あくまでも学業メインで
・クラフトビール会社を作るならここで開発した天才ビールはそのまま譲る
・利益は折半
東大生はお金はいらないよと言っていたがお金を受け取らずにビール開発をしてはこの人の魅力が下がります。
東大校内にて、
他の東大生A「あいつビール作ってるらしいぞすげえな」
他の東大生B「でもお金はもらってないんだって、いいように使われているだけだろ」
てな具合です。
また、就活時にも、手伝いや遊びでやったという風に見られかねません。
周りの意見なんて気にしないかもしれませんが、まぁ良いに越したことはないでしょう。
プロとして、仕事としてビール開発を行ったと言える方が将来的にも輝くはずです。
こんな感じで私の営業は心に響き?一緒にビールを作ることになりました。
まぁ誰が営業をしたとしても美味しい話なのでやっていたと思いますが。
営業という言葉を使うと薄っぺらく聞こえるのはすみません、、でも私の営業実績としてカウントしたいので(2回目)
最後にもうひとつ!
私の同僚は自分と同じくIT業界で働いており、営業部所属ですので、マーケティング方面を担当することになりました。ちなみにこちらの方も東大出身です。
価格設定やブランディング含め、そのあたりはこの方に任せたいなと思っています。
また、この方がいれば天才ビールは一発屋で終わらず長続きするようにもっていってくれるでしょう笑
東大コンビにビール開発から販売まで全てを任せます。
乞うご期待!!